発注ロットの目安とは?

こんにちは。

丸田ししゅうの丸田です。

少し日中も涼しくなってきて、だんだん秋の気配が近づいてきましたね。

そんな時は衣替えのシーズンが近いことを意味します。

そう、今年も繁忙月がやってきます。。。

 

ありがたいことに毎年たくさんのご依頼を頂きます。

その中には数量が多いものもあれば少ないものもあります。

今回はオリジナルウェア製作の数量に関して少し詳しく解説していこうと思います!

ロットとは?

「ロット」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

普段はあまり耳にしない単語かと思いますが、グッズ製作においてはよく使用されます。

 

言葉の定義としては「製造・販売の単位」になります。

ウェア製作以外でも製造業の現場や何かを発注する部署にいる方はよく耳にするかもしれません。

 

最低ロット最小ロットといった呼び方をすることもあります。

これは発注をする際に必ずこの数量を発注する必要があるという最低数のラインのことですね。

 

これは例えば包丁を作る鍛冶職人さんが昔ながらのやり方で1個1個丁寧に製作をしているような現場を想像してみてください。

この場合お刺身用に刃渡りは〇〇cmでなどオーダーメイドで注文を受けて

オリジナルの1振りを仕上げるといったことも可能かと思います。

(あくまで一個人のイメージですが。。)

この場合の最低ロットは1つですね。

 

しかし自動車の部品やお菓子工場などの現場で大きい機械が動いているであろう

場面をイメージしてみて下さい。

 

大型の機械が休みなく動いていてベルトコンベアに商品が流れていって

たくさんの人が合間で作業をしている、といったイメージの方が近いのではないでしょうか。

 

そういった大掛かりで大量生産をしているような工場に

ネジ1個買いたいです!ということは普通の方はしませんよね。

 

大抵は1000個からとか10000個からとか発注の際には数量が決まっていて

さらに1234個ください、のようなキリの悪い数字での注文もあまり無いはずです。

 

それは製品を作る際に一度に1000個できる機械で製作していたりするので

そこから+234個を別途取り出してスタッフが1個1個数えるといった余計な手間を発生させない為です。

 

現場の都合といってしまえばそれまでですが

数える手間が発生する分追加費用が発生してしまうとしたら

キリ良い数にしてコストダウンにつながる方が発注する側もメリットはありますよね。

 

 

オリジナルウェア製作のロットは?

ここからが今回の本題になります。

オリジナルウェアのロット数はというと、これはもう

会社によって違う の一言につきます。汗

 

バカにしていません。

大真面目です。

 

まず会社によって保有している設備が違います。

個人事業主の形で小型の機械でオーダーメイドを売りにしている会社もあれば

大型の業務用の機械で大きく展開しているところもあります。

 

包丁職人の例と同じく、前者は最低ロットを無くして1点から注文可能ですが

後者は10点以上だったり30点以上だったりの最低ロットを設けているところが多いです。

海外工場で生産している場合は100点以上とか300点以上に最低ロットを設定している場合もありますね。

 

当然ですが、最低ロットの数が大きいほど一度に生産できる量が多いので

製作単価が下がるのが一般的になります。

 

オーダーメイドで1点から作りますといった場合は色々とカスタマイズする必要があるので

単価は高くなる傾向にありますが、高単価でもオーダーメイドで作って欲しいという依頼は

需要もあるので、どちらの規模の会社も必要とされるのは間違いないですね。

 

丸田ししゅうのロット

では当社における最低ロットと発注ロットはどうなのか?という点に触れておきます。

 

丸田ししゅうでは 1点からオリジナルウェアを製作 できます!

Googleのレビューを見るとオーダーで自分だけのグッズ製作をして

喜んで頂けているケースが多いようです。

しかし 100点以上のご依頼にも対応 できます!

これはアパレルの二次加工業としてはやや珍しいのですが

1000点以上対応できる業務用の大型の機械もありながら

100点程度の中型の機械も10点程度の小型の機械も所持している為です。

 

 

なぜそうなったかというと、当社は今年で創業34年になりますが

創業初期~中期頃はアパレル関係の方からのご依頼のみで運営をしてきた歴史があります。

 

アパレルなので発注の際のロット数も多く、大型の機械をどんどん導入して

業者向けの加工業者という位置づけで成り立っていました。

 

しかし時代とともにさらに低コストで製作したいという要望は強まり、2000年に入ったあたりから、多くのアパレル業が海外に製作を依頼するようになっていきました。

また反対にアパレルから撤退していく会社もあり、連鎖的に関係会社も経営の危機に陥っていくことになります。

 

当社も例外ではなく、当時は資金繰りでだいぶ苦労したそうです。

私が入社する前の話です。

その為、私は取引先を大手に絞ることはリスクが高いと判断し、個人様からのご依頼に応えられるように経営方針をシフトすることにしました。

 

SNSを活用してより刺しゅう加工の魅力を発信し、大型の機械は減らして空いたスペースに小型・中型の機械を増やしていきました。

 

結果としてはこの方針が時代にマッチしたのか、近隣の方にも遠方の方にも当社の存在を知って頂き

刺しゅう加工のご依頼は日に日に増えている状況です。

 

こういった経緯がある為、1点から1000点と幅広いオーダーに対応することが可能になりました。

 

ロットに応じた単価も

1点 / 10点 / 20点 / 30点 / 50点 / 70点 / 100点~

 

とかなり刻んだ数量にてボリュームディスカウントを行っています。

これは数量に応じて機械の規模を使い分けている為です。

 

また、リピートの際は6か月以内であれば同じ単価で作業できるので

急に追加になったり春夏物と秋冬物でそれぞれ必要な場合も

規模に応じた数量と単価で対応することが可能です。

 

まだWEBでこの仕組みを表現できていないのが残念ですが

個人の方も業者の方も対応することはできますので、気になった方はお問い合わせください。

 

余談ですが、現在Tシャツ2500枚のご注文をお受けしているので現場はこんな感じです。

 

 

ご依頼は余裕を持った納期で設定頂けると大変嬉しく思います。

宜しくお願い致します。

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