展示会を終えて

こんにちは。

丸田ししゅうの丸田です。

 

今回は4/16~18の間に開催された第48回プレミアム・インセンティブショーの振り返りをしたいと思います。

業者向けの展示会なので、一般の方には馴染みが無いかもしれないですが

こんな世界があるんだと、いう気持ちで読んで頂ければ幸いです。

 

展示会概要

プレミアム・インセンティブショーは通称PIショーとも言いまして、販促ツールやノベルティ・グッズ製作などの業者さんに向けた見本市になります。

池袋サンシャインの文化会館で、毎年春と秋の年2回行われます。

 

販促ツールについてもう少し説明をすると、企業が自社製品を販売したい・売り込みたいという時に

単純に販売だけを行うのではなく、抽選で景品をもらえるようにしたり

イベント名や企業名がプリントされたスタッフユニフォームを着用したりして

販売を促進する為の何かを付け足すことがあり、それらを総じて販促ツールと呼びます。

 

どれだけ良いものを作っても世の中に知られていないのでは、存在しないのと同じというわけで

広告をうつのと同じように販売促進に力を入れる企業は多いのではないかと思います。

 

プレミアム・インセンティブショーはそういった時に役立ちそうなメーカーやサプライヤーさんがブースを出して

自社サービスのPRをする場で、今春も170社の企業がサンシャインに集結し、32661人近くの方が来場されました。

 

新しいサービスを探す来場者と出展している企業が紹介しているサービスがマッチングすれば

名刺交換して、今後も関係が続いていくという流れになります。

 

2020年のコロナショックにおいて来場者の数は大きく減少したものの、徐々に人数も増えてきて

現在ではコロナ渦以前の水準まで賑わいは戻してきております。

 

刺しゅうによる販促

では丸田ししゅうはどのようにして来場者の方に訴求しているのか、という点ですが

下のような形で、刺しゅう製品のサンプルを並べてブースを作成致しました。

 

著作権の関係でデザインを出せないものがほとんどではあるのですが

Tシャツや帽子、リストバンドなど刺しゅうを入れられるウェアや雑貨を並べて

当社に依頼頂いたらこんなものができますというブースの作りにしてあります。

 

ちなみに刺しゅうという加工方法が販売促進ツールとしてどう役立つのかは

前のブログで紹介してありますので、詳しくはこちらを参照ください。

販売促進ツールとしての刺しゅう加工

 

それと今回力を入れた点としては、サンプルを並べ過ぎず、スッキリとしたブースにしたことです。

出展社が170社、来場者が3万人もいると来られた方は何となく歩いている方や

ブースを見るのにもお腹いっぱいという方もいる為、ごちゃごちゃしていると

何の会社か一目でわからない方も多いです。

 

前回出展した時には自社の刺しゅうのクオリティを見てもらおうと

とにかくたくさんのサンプルを並べたブースにしたのですが

足を止めてじっくり見てくれた方は当社ブースに来場頂いた方の中でも

体感で10%もいなかったのではないかと思います。

 

その為、今回はサンプルは必要最低限の数にして

その代わりに幅3mある大きなタペストリーを壁一面に掲示しました。

この壁紙のインパクトは抜群で、自社製品を販売している会社ではなく

オリジナルで好きなデザインの刺しゅうウェアや雑貨を作成する企業としての認知に貢献してくれたと思います。

こちらはACCEAという会社で印刷してもらったもので、興味のある方は

どんなものが作成できるのか、下記URLより確認してみてください。

https://www.accea.co.jp/

 

 

また写真左にあるのは当社webサイトのトップ画にもなっているアンティークミシンで

こちらはサンプルでも何でもないのですが、インテリアというか見た目のインパクト重視で

今回置くことにしたものです。

 

刺しゅう加工に縁の薄い来場者様もこのアンティークミシンには足を止めて注目して頂いて

特に女性人気が高く、名刺交換のきっかけの一助となってくれました。

 

また、過去出展時には持ち運べる小型の刺しゅう機を持っていって

刺しゅうの実演を行ったこともあるのですが、今回は行いませんでした。

 

というのも機械が動いているようにスタッフがバタバタと動いていなければならず

糸が切れた時は繋ぎ直さなければならず、その間通路にお尻を向けていることもあり

どうしても来場者さんとの時間が希薄になるという難点を抱えていた為です。

 

実演をすると目立ちますし、目を引く良い手段でもあるのですが

搬入・搬出が大変で、会場に持っていっている間は

工場で機械が使用できなくなってしまうという問題もあり

メリットデメリットと天秤にかけた結果、実演は見送りにした次第です。

 

出展の結果

これらの展示努力と、当社の営業やお手伝いに来てくれた方の尽力もあり

170社ほどの方と名刺交換をさせて頂き、中には翌日にはお仕事を発注頂いた方もいました。

 

これは当社としてはかなり良い結果で、点数を付けるなら85点をあげたい出来になります。

惜しむならブースの位置がかなり奥の方だったので、来場者さんの人数はそこまで多く感じられなかったことと

既に疲れた顔をしている方もちらほら見えたので、何事も場所決めは大切だなと感じました。

 

来場者さんから聞く話では、刺しゅうメーカーは年々減少していて、社員の高齢化だったり

機械の老朽化などで廃業してしまう刺しゅうメーカーも多くあるとのことです。

 

さらに現在取引している会社が、大きいロットや逆に小さいロット対応していなくて

困っていたりして、早急に新しい刺しゅう会社を探していたというお声を頂くこともありました。

 

さらに2025年4月頃は様々なものの物価も高くなっていて

少しでもコストを抑えたいという希望をお持ちの方も多かったです。

 

当社は茨城県の地方にある会社で、また大型の機械を複数所持しているので

一度に多くの数量を生産することで、短納期・低価格を実現している

数少ない刺しゅうメーカーだという自負があります。

当社の企業理念は「刺しゅうで事業に貢献」。

当社が提供しているサービスがお役に立てれば本望です。

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

一般の方も業者の方も刺しゅうのウェアや雑貨作りに興味があるという方は

下記バナーをクリックしてお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

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